統計検定2級(CBT)合格記

こんにちは!

company-rapperです!

先日、統計検定2級(CBT)を受験し、合格しましたので、報告したいと思います。

統計検定2級とは?

統計検定は、文字通り、統計学に関する知識やそれらをもとに問題を解くことができるかをテストする検定試験です。

www.toukei-kentei.jp

2級は大学基礎課程のレベルですので、大学1,2年生の時に開講される統計学の授業のレベルとざっくりと理解できます。詳細は上のリンクでご確認ください。

さて、統計検定は年に2回一般会場での試験があります。それに加えて、CBT(Computer Based Testing)と呼ばれるPCを使った試験形式もあります。

こちらは、テストセンターや提携しているパソコン教室などにおいてパソコンを使って検定試験を受けるタイプのもので、(日程は検定会場によりマチマチではあるものの、試験会場を選ばなければ)ほぼ毎日受験することができます。

どうして受けたのか?

データ分析をし始めて「このデータ分析をしている時に感じるモヤモヤは統計学がわかっていないからだ!!」と気づきました。

実は、私、大学の統計学の授業は受けませんでした。なんとなく、最初の授業を受けた時にめんどくさい感じがしたのです(あの時受けていたらなー)

統計学を基本から学び直そう!と土日を使って勉強をし始めたのですが

  1. 勉強に時間がかかる!!!!
  2. どこまで勉強すればいいのかがいまいちわからない!!!!

という不満が出てきました。

まず、1番目の「時間がかかる」統計学は未知の分野だったのと統計学独特の考え方に慣れるまで時間がかかりました。せっかく時間をかけたのだから何かの証が欲しい・・・

2番目の「勉強の範囲」ですが、何がわかれば/何を解ければ一通り基礎はできたと言えるのかがいまいち不透明でした。

この両方の不満を解消するのが統計検定だったのです。統計検定が取れれば、なにより、統計学の基礎を勉強したという証がもらえます。プラスして、統計検定に出てくる問題が解けるという一つのクライテリアが生まれるので、自分がちゃんとわかっているかわかっていないかの判断が付きやすくなりました。

さらに、検定の受験日を決めることで、その日に向かって準備しないといけないので、良い勉強のペースメーカーとなりました。

受験までに勉強した内容・教材

受験2ヶ月前〜1ヶ月前

「赤本」で勉強しました

統計学入門 (基礎統計学?)

統計学入門 (基礎統計学?)

 

第6章以降は練習問題も真面目に解きました。割と骨のある問題が多かったかと思います。

受験3週間前頃〜

過去問を解きました。過去問は公式問題集を使いました 

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2016〜2018年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2016〜2018年]

 

この1冊で6回分収録されています。試験までに一通り解くのと、解説を読んで知識が怪しいところや間違えそうなところはノートに書いていくことをしました。

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試験の申し込みは受験の2週間前くらいにしました。過去問を解いて、この正答率なら受かるんじゃないかと思えたタイミングです。CBTだと、自分の受かりそうと思えるベストタイミングで試験日程が組めるので良いと思います。

過去問を解くにつれて、「赤本」には詳しく書いていないが、統計検定2級の範囲に入っている(問題として登場する)項目があることがわかってきました(下記)  

  1. ラスパイレス価格指数
  2. データ抽出の方法
  3. ローレンツ曲線・ジニ係数
  4. フィッシャーの3原則
  5. コレログラム
  6. 一元配置分散分析(ANOVA)

 1〜5に関しては、統計検定2級の公式問題集の解説で勉強しました。

6の一元配置分散分析については

http://elsur.jpn.org/resource/anova.pdf

こちらのpdf(読めば必ずわかる分散分析の基礎)がわかりやすかったです。

受験当日

ついに受験当日です。お手製ノートを見直して、見直して、試験に臨みました。いくつか、失敗談がございますので、書きます。

注意点1: 電卓

統計検定では電卓が必須となっています。

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私、とりあえず、イトーヨーカドーで簡単な電卓を買いました。その電卓を使っていざ問題演習・・・と思いきや、、、、

ルートがない!!!!!

なるべく安いものをと思い過ぎたせいか、ルート機能が付いていない電卓を買ってしまいました。

仕方ないので、

こちらをAmazonで買いました。特に、テスト前の持ち物チェックで何も言われなかったので大丈夫な電卓だと思います。

注意点2: テストセンター会場

私の受験会場は

otc.odyssey-com.co.jp

こちらでした。 

横浜そごうの隣のビルの26Fです。こちらの会場、ビルの一室で、なんと、試験開始(確か)15分前にならないと入室できないというところでした。

26Fのエレベーターホールには特に椅子もなく、1Fのカフェも満員で、仕方なくこのビルの最上階のレストラン街の椅子で試験直前の最終チェックをしました。

が、ママ会が終わってちょうどレストランから出てきた親子連れが同じフロアでお話ししており、あまり集中できず。休みの日は喫茶店も混んでいるのでなかなか集中できる場所を確保するのは大変とわかりました。

注意点3: CBT試験特有の問題構成

統計検定2級では、ペーパーテストですと、大問ひとつに対して問題が2〜3個あるというのが一般的です。この大問が18個程度あるかと思います。 

しかしながら、CBTテストは、問題データベースからランダムに問題を抽出する関係上、大問一つに対して小問が1つしかありません!!

これはかなり痛手でした。全問題数はペーパーテストとほぼ同じと思いますので、一問一問大問を理解しないといけないため、過去問を解いている時よりも解くスピードが落ちます。問題を解くごとに問題設定が変わるので頭もいつも以上に疲れます。

時間配分のペースがよくわからなくなり、何問かよくわからない問題は適当にマークし、時間終了となりました。

ペーパーテストですと合格基準が70点となっている一方で、CBTは60点と低めになっているのはこの理由(実質的に難易度が上がるから)かと思います。

ご参考: 過去問題のcompany-rapperの正答数と本番試験結果

ご参考までに、過去問チャレンジ結果と本番の時の結果です。過去問題集には点数配分は書いていないので、正答率でおよその点数を把握しました。

  • 2016/6  31/34問(正答率91%)
  • 2016/11 27/34問(正答率79%)
  • 2017/6  33/35問(正答率94%)
  • 2017/11 28/34問(正答率82%)
  • 2018/6  23/34問(正答率68%)
  • 2018/11 27/34問(正答率79%)

本番: 74点/100点 (合格点60点)

セクション分析(正答率)

  1. 1変数・2変数記述統計分野 90%
  2. データ収集・確率・分布の分野 91%
  3. 推定・検定・線形モデルの分野 46% (くやしい。もっと取りたかった) 

おわりに

昨今のデータ分析に対する盛り上がりに伴い、統計学の重要性はますます高まるばかりです。しかしながら、高校数学では統計は必須ではないですし、私自身、大学の統計学は受けませんでした。 

私のように、理系なんだけれども、実は統計学はちゃんと勉強してなかったんだよね・・・でも学び直したい!という方々にはオススメの資格だと思います。

 

以上、company-rapperでした!